忍者ブログ
書こう、と思った今日この頃 ろくでもない大学生活を送っているろくです。
[626]  [625]  [624]  [623]  [622]  [621]  [620]  [619]  [618]  [617]  [616
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

元はたった一人の文学者の非業の死だった。日本に怨霊信仰というものがあるが、かつての怨霊信仰は社会の変革期に人々の不満を、非業の死を遂げた人の無念さに仮託した反抗運動だった。そのような意味で言うならば今の原理主義勢力によるテロの連鎖はサイード・クトゥブの怨霊なのだ。怨霊は退治するものではなく祀り、鎮め、不満を取り込んでいくものなのではないか。

「テロと救済の原理主義」の著者小川忠は原理主義の蔓延する原因として一般的に、貧困や社会的格差が言われているが重要な要因を見逃していると書いている。それは「誇りの不平等」だと言う。
「テロと救済の原理主義」(P216)
圧倒的な西洋の軍事・経済・文化的パワーに直面し、それに対抗するために自らも西洋近代の科学技術を摂取し、消化しようと試みてきたイスラーム近代改革主義者の中から、中東イスラームの原理主義は誕生した。西洋に対抗するために敵である彼らの文明を学ばざるをえなかったという屈辱は、「西洋によって我々は貶められている」という怨念となって彼らの胸の中で結晶化していった。一九世紀半ば、日本も、西洋列強の強権的な砲艦外交に屈して国を開かざるをえなかった。その屈辱、傷ついた自己アイデンティティーの回復が、明治以降の日本の国家目標となった。

傷ついた人々の誇りをいかに回復させるか。人が人らしく生きていくためには「誇り」が必要だ。

(中略)

相手を変えようと思ったら自らが変わる勇気をもつこと。相手に愛してもらおうと思ったら、自らが相手を愛する度量をもつこと。

(中略)

「私たちは貴方たちを尊敬している。貴方たちのことをもっと知りたい」。これこそが、日本が中東に向けて発しうるメッセージの出発点と、私は信じたい。
PR
この記事にコメントする
color
name
subject
mail
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
09 2025/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新記事
プロフィール
HN:
ろくでなしろっく
性別:
非公開
職業:
大学生
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽聞くのとバスケを楽しんでやってます。

音楽は洋学を聴き始めたのです。

好きなのはGreenday Death cab for cutie milburn Oasis ...

とりあえずCD買っては何でも聞いています

お勧めがあったらゼヒ教えてください☆彡

バスケは中・高・大と続けてます

飽きっぽいです。

だから音楽とバスケは続いてるだけでも

やっぱ楽しいんだろうなと思います

ブロクはいつまで続くかな…w
ブログ内検索
最古記事
(11/13)
(11/14)
(11/15)
(11/15)
(11/20)
忍者ブログ [PR]

photo byAnghel. 
◎ Template by hanamaru.